エロ漫画持ち込み体験記

今回は私が初めて漫画を持ち込みに行った話をしようと思います。
まず私は現在21歳で、そろそろ大学四年生になります。
持ち込み当時は大学三年生の夏休みが終わる頃でした。

持ち込みに行こうと思った理由は大きく分けて2つです。
ひとつ目は大学を卒業するまでに、進路を見つけておきたい。
ふたつ目は自分の今の実力の客観的な意見が欲しい。

持ち込みに行くまではカラーのイラストをちょこちょこ描くお仕事を貰っていました。
ただ、自分の中で手応えを感じなかったのが正直な意見と
大学生という時間が沢山あるタイミングにこれでいいのかと思いました。

なので自分を試してみるという意味も込め持ち込み用の漫画を描きました。
しかし、自分は話を考えるのが本当に苦手だったので、いつも一緒に同人誌を出している相方の山雀たすくを原作~ネーム。
私が作画という分担で制作しました。

前置きが長くなりましたが、ここから持ち込みについてです。
2015年8月末頃
持ち込み用の原稿が終わり、夏休みが終わる前にと各社に電話をしました。

何処の会社も電話で聞かれる事は大体同じで
・名前
・漫画を描いた歴
・持ち込みの希望する日程、時間
それ以外は出版社によってまちまちです。
私は関東住みだったのと夏休み中だったので、編集の方が提示する日時に合わせました。

★一つアドバイスですが、大体持ち込みに行きたいと思ってる雑誌の発売日から一週間くらいがスムーズじゃないかと思います
逆に発売日の数日前だと、入稿などで会社が大変忙しく対応してくれるのが何週間も後になったりする場合があります。
(私も日程が合わなく電話したものの、持ち込みに行けなかった会社が一つだけあります…)

今回持ち込みに行った会社
・GOT(comicアンスリウム)さん
・コアマガジン(ホットミルク)さん
・ワニマガジン(快楽天)さん
電話したけど予定が合わなかった
・文苑堂(COMICバベル)さん

★成人向け漫画の出版社って微妙にわかりにくかったり駅からちょっと(15分くらい)離れてたりするんで、時間は余裕持って動いたほうがいいかと思います。
迷いそうな場合は正直に電話の時に言えば、お迎えに来てくれたりするんで安心して大丈夫です。

簡単に総評を書くと以下の感じでした。

良い点
・初持込にしては仕上げが丁寧
・基礎は描けている
・こだわりを感じる構図やコマがある

悪い点
・キャラクターの魅力が薄い
・メリハリが少ない(嘘構図を上手く使う)
・セリフ回しをもっと上手く
・たまにデッサンが不安定になる

と言った感じでした。
一般と比べると成人向けはやはり、仕上げの丁寧さ大切な世界なので
今後持ち込みを考える人はとにかくうまく描けなくても
きちんと仕上げをしたほうがいいと感じました。

進路を考えるための持ち込みで気合も入ってた事もあり、
どこの会社からも名刺を頂け、掲載について具体的なお話を頂けたのが大変うれしかったです。
アンスリウムさんに至ってはタイミングがよく、持ち込み原稿を修正してそのまま掲載させて頂きました。

http://www.comic-a.com/vol030/

その時の掲載号です。

サンプルに出てる画像は持ち込み原稿そのままで、特に修正はしていません。

以上が私の持ち込みについてです。

持ち込みをして、第三者から見た自分の絵について色々と聞けてよかったかと思います。
ためになるアドバイスや、他の作家さんの作業ペースなど気になる点を質問できた事もとても大きい収穫だっと思います。
辛い事を言われると覚悟で行きましたが、どの編集の方々も優しく対応してくれました。

ちゃんと漫画を仕上げて持っていくのは大変ですが、結果的に持ち込みに行ってよかったです。
そのおかげで現在アンスリウムさんと快楽天さんの二社に漫画を掲載してもらってます。
最近はスカウトが多いと聞きますが、スカウトされるのも時間がかかると思うのでいっそ一度持って行って直接意見を聞くといいかと思います。

★ここかはら持ち込み原稿を作る上でのポイントをまとめます。
(あくまでも自分が描きたい物が最優先ですが、参考にして貰えればと思います。)
どの雑誌も共通
・漫画は見開き単位で考える
(似たような構図を置かなかったり、どこに大ゴマを置くか考える)
・全部で16p~20pくらいが理想的

コンビニ雑誌の場合
・未成年だとわかる表記はしない
(制服だった場合は背景に教室を描かないで、保健室や体育館、予備校等にする)
・近親相姦は良くない(義理の母、義理の妹などは可)
・男性器などが白抜き修正なので、男性器の後ろに暗いトーンをはると見栄えが良い

成人向け漫画の持ち込み体験ってネットで探してもそこまで多くなかったので、自分も本当に行っていいのか…?とか不安が凄く多かったです。
特別新しい事は書いてありませんが、この体験記がそんな自分と同じような思いの人の参考になれば幸いです。

もし時間ができたら、また詳しく描いたり
最初に持ち込みに行こうと思って描いてた漫画を完成してる所まで公開したいと思います。